全国の20〜60代の男女500人を対象にしたアンケートで、「推し活(好きな人物やコンテンツを応援する活動)」に充てる1日の平均時間が「30分〜1時間未満」「15分〜30分未満」と回答した人がいずれも24.2%で同率最多となり、「15分未満」22.2%を合わせると、1時間未満が全体の約70%を占めることが分かりました。「1時間〜2時間未満」は16.8%で、長時間よりスキマ時間で楽しむ“タイパ重視”のスタイルが主流となっています。

年代別では、50代・60代の30%以上が「15分未満」と回答した一方、20代は「30分〜1時間未満」が29.0%で最多となり、2時間以上推し活に費やす人も一定数確認されました。調査では、20代は学生・独身社会人が多く可処分時間が長いことや、SNS・配信サービスなどデジタル環境との親和性の高さが、推し情報へのアクセス時間を押し上げている可能性が示されています。

未婚・既婚別の比較では、推し活時間は未婚の方が長い傾向が見られました。既婚者は家事や育児との両立により自由時間が限られやすく、遠征やイベント参加など時間と費用を要する活動が難しいと推察されています。職業別では「専業主婦・主夫」の約40%が「15分未満」と回答し、家事・育児が一日中続き、まとまった自由時間が取りづらい実態がうかがえます。加えて、自分で使えるお金が限られがちなことから、課金やグッズ購入を伴う活動に慎重になり、その結果、推し活にかける時間も短くなっている可能性が指摘されています。

SNSや動画配信サービスの普及により、好きな対象にいつでもアクセスし、オンラインコミュニティでつながれる環境が整ったことで、長時間のイベント参加だけに依存しない多様な推し活スタイルが広がっています。今後は、ライフステージや働き方に応じて、短時間でも満足度を高められるコンテンツ設計やサービスが一段と求められ、推し活市場も「時間効率」を軸にした進化が続くと見られます。

source: PR TIMES

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